
歴代アンタレス全機種のスペック・特徴・違いを徹底解説!
シマノ最高峰のベイトリールとして、長年にわたり多くのバスアングラーから憧れの存在として支持されてきたアンタレスシリーズ。
1998年に初代アンタレスが登場して以来、軽快なキャスト性能を追求したアンタレスAR、電子制御ブレーキを搭載したアンタレスDC、大型ルアーや大型魚に対応するアンタレスDC MDなど、時代に合わせてさまざまなモデルが発売されてきました。
2025年には遠心ブレーキモデルの最新作となる25アンタレスが登場。MGLスプールⅣやサイレントドライブなどの新技術が採用され、アンタレスシリーズの遠投性能と巻き心地はさらに進化しています。
この記事では、初代アンタレスから最新25アンタレスまで、DC・DC MDシリーズを含めた歴代モデルについて、以下のスペックを一覧でまとめています。
- ギア比
- 最大ドラグ力
- 自重
- スプール径・スプール幅
- 糸巻量
- 最大巻上長
- ハンドル長
- ベアリング数
- 発売当時のメーカー希望小売価格
型落ちとなった旧型モデルも掲載しているため、中古アンタレスを探している方や、歴代モデルの違いを比較したい方も参考にしてください。
※本ページはプロモーションが含まれており、広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
※旧型モデルのスペックや価格は発売当時の情報を中心に掲載しています。中古品は個体の状態や付属品の有無によって性能・販売価格が異なります。
目次
- アンタレスシリーズの進化年表
- 初代アンタレス
- アンタレスAR
- 06アンタレスDC
- 12アンタレス
- 16アンタレスDC
- 18アンタレスDC MD
- 19アンタレス
- 21アンタレスDC
- 23アンタレスDC MD
- 25アンタレス
- 歴代アンタレスのおすすめモデル
- 歴代アンタレス主要モデル比較表
- アンタレスのギア比の選び方
- アンタレスに関するよくある質問
- まとめ
アンタレスシリーズの進化年表
アンタレスシリーズは、1998年の初代モデル登場以降、遠投性能、巻き心地、キャストの安定性を追求しながら進化してきました。
まずは、歴代アンタレスの大まかな流れを発売年順に確認してみましょう。
| 発売年 | モデル | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 1998年 | 初代アンタレス | アンタレスシリーズの初代モデル |
| 1999年 | アンタレス5・Ver.2 | ローギアモデルや深溝スプールモデルを追加 |
| 2003年 | アンタレスAR | 34mm径スプールで中量級ルアーへの適性を強化 |
| 2006年 | アンタレスDC | シリーズ初のDCブレーキ搭載モデル |
| 2012年 | 12アンタレス | マイクロモジュールギアを搭載 |
| 2016年 | 16アンタレスDC | MGLスプールと4×8DCを採用 |
| 2018年 | 18アンタレスDC MD | 太糸・重量級ルアー・大型魚に対応 |
| 2019年 | 19アンタレス | 34mm径MGLスプールⅢでバーサタイル化 |
| 2021年 | 21アンタレスDC | MGLスプールⅢとDCブレーキを組み合わせた遠投モデル |
| 2023年 | 23アンタレスDC MD | DC MDをMGLスプールⅢ搭載モデルへ刷新 |
| 2025年 | 25アンタレス | MGLスプールⅣとサイレントドライブを搭載 |
同じアンタレスという名称でも、世代によってスプール径、ラインキャパシティ、ブレーキシステム、得意なルアーの重量が大きく異なります。
中古品を購入する場合は、「アンタレス」という商品名だけで判断せず、発売年や型番まで確認しましょう。
ここからは各世代の画像、スペック、特徴を詳しく紹介します。
初代アンタレス
1998年から1999年にかけて発売された、初代アンタレスシリーズのスペック表です。
出典:ナチュラム公式
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 98スコーピオンアンタレス | 6.2 | 4.5 | 260 | 37mm/22mm | 12-100 14-90 16-80 20-65 | 72 | 37 | 10 | 42,500円 |
| 99スコーピオンアンタレス左 | 6.2 | 4.5 | 260 | 37mm/22mm | 12-100 14-90 16-80 20-65 | 72 | 37 | 10 | 42,500円 |
| 99スコーピオンアンタレス5 | 5.0 | 4.5 | 250 | 37mm/22mm | 12-100 14-90 16-80 20-65 | 58 | 42 | 10 | 42,500円 |
| 99アンタレスVer.2 | 6.2 | 4.5 | 260 | 37mm/22mm | 12-200 14-180 16-140 20-115 | 72 | 42 | 10 | 39,000円 |
| 99アンタレスVer.2 A-RB | 6.2 | 4.5 | 260 | 37mm/22mm | 12-200 14-180 16-140 20-115 | 72 | 42 | 10 | 44,000円 |
アンタレスシリーズの原点となったモデル
1998年に登場した初代スコーピオンアンタレスは、シマノのフラッグシップベイトリールとして開発された、アンタレスシリーズの原点です。
美しく輝くメタルボディと流線型のフォルムは、当時のベイトリールの中でも圧倒的な存在感を持っていました。
現行モデルと比較すると自重は260gと重めですが、金属ボディによる剛性感と重厚な巻き心地には、現在でも根強い人気があります。
37mm径スプールによる高い遠投性能
初代アンタレスには、37mm径・22mm幅のスプールが搭載されています。
中量級以上のルアーを遠くへ飛ばしやすく、バイブレーション、クランクベイト、スピナーベイトなどを広範囲にキャストする釣りで高い性能を発揮します。
スプールの立ち上がりやブレーキ性能は最新モデルに及びませんが、重量のあるルアーを気持ちよく遠投できるリールとして、現在も評価されています。
アンタレス5は巻き抵抗の強いルアー向け
1999年に追加されたアンタレス5は、ギア比5.0のローギアモデルです。
通常モデルより長い42mmハンドルを採用し、ディープクランク、大型スピナーベイト、巻き抵抗の強いルアーを軽い力で巻きやすい仕様となっています。
ハンドル1回転あたりの最大巻上長は58cm。必要以上にルアーを速く巻きにくく、一定速度を維持しやすい点も特徴です。
アンタレスVer.2は深溝スプールを搭載
アンタレスVer.2は、初代アンタレスをベースに、ラインキャパシティを大幅に増やしたモデルです。
12lbラインを200m、20lbラインを115m巻くことができる深溝スプールを搭載しており、太いラインを使う釣りや、十分なライン量を必要とする釣りに対応します。
後期にはA-RBを搭載したモデルも発売されました。通常モデルとは仕様が異なるため、中古で探す場合は型番まで確認しましょう。
初代アンタレスを中古で購入するときの注意点
初代アンタレスは発売から長い年月が経過しているため、中古品の状態には大きな差があります。
購入するときは、外観の傷だけでなく、ハンドル回転時のゴリ感やシャリ感、クラッチの切れと戻り、レベルワインダー、スプール回転、ドラグの状態も確認しましょう。
純正部品の供給が終了している可能性もあるため、実釣用として購入する場合は、整備済みの個体や状態の良い個体を選ぶことが重要です。
アンタレスAR
2003年から2004年にかけて発売された、アンタレスARシリーズのスペック表です。
出典:Amazon
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 03アンタレスAR | 5.8 | 4 | 240 | 34mm/22mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 62 | 37 | 10/1 | 50,000円 |
| 04アンタレスAR左 | 5.8 | 4 | 240 | 34mm/22mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 62 | 37 | 10/1 | 50,000円 |
3/8oz前後のルアーを快適に扱うためのアンタレス
初代アンタレスが中量級以上のルアーを遠くへ飛ばすことを得意としていたのに対し、アンタレスARはバスフィッシングで使用頻度の高い3/8oz前後のルアーを快適に扱うことを重視して設計されました。
スプール径は初代アンタレスの37mmから34mmへ小径化されています。
小径スプールによって立ち上がりが軽くなり、初代モデルよりも小型のクランクベイト、ジャークベイト、トップウォーター、スピナーベイトなどをキャストしやすくなりました。
初代アンタレスより20g軽量化
アンタレスARの自重は240gで、初代アンタレスの260gから20g軽量化されています。
現代のベイトリールと比較すると軽量とはいえませんが、当時のアンタレスとしては扱いやすく、キャスト回数の多い釣りにも対応しやすいモデルでした。
ボディの高い剛性や滑らかな巻き心地を維持しながら、キャストレスポンスと取り回しを改善した点がアンタレスARの特徴です。
遠投専用機ではなくバーサタイルに使いやすい
アンタレスARは、重量級ルアーの最大飛距離だけを追求したモデルではありません。
近距離から中距離のキャスト、低い弾道でのサイドキャスト、テンポよくルアーを投げ続ける巻物ゲームなど、実釣での扱いやすさを重視した性格です。
後に登場する19アンタレスにも通じる、軽快でバーサタイルなアンタレスの原型といえるでしょう。
アンタレスARを中古で購入するときの注意点
アンタレスARも発売から長い年月が経過しているため、実釣用として購入する場合は状態確認が必要です。
ハンドル回転時の異音や振動、クラッチ、レベルワインダー、スプール回転、ドラグの滑り出しなどを確認しましょう。
34mm径スプールの軽快なキャストフィールを求めて購入する場合は、スプールの変形やベアリングの劣化がないかも重要な確認ポイントです。
06アンタレスDC
2006年から2007年にかけて発売された、初代アンタレスDCシリーズのスペック表です。
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 06アンタレスDC | 5.8 | 5 | 250 | 36mm/22mm | 12-140 14-120 16-110 20-90 | 65 | 37 | 10/1 | 72,000円 |
| 06アンタレスDC7 | 7.0 | 5 | 250 | 36mm/22mm | 12-140 14-120 16-110 20-90 | 79 | 37 | 10/1 | 72,000円 |
| 07アンタレスDC7-LV | 7.0 | 5 | 255 | 36mm/22mm | 12-140 14-120 16-110 20-90 | 79 | 42 | 10/1 | 76,700円 |
アンタレスシリーズ初のDCブレーキ搭載モデル
06アンタレスDCは、アンタレスシリーズで初めてデジタルコントロールブレーキを搭載したモデルです。
DCブレーキは、キャスト中のスプール回転を電子的に制御し、バックラッシュを抑えながら飛距離を伸ばすシマノ独自のブレーキシステムです。
スプール回転によって発電した電力を利用するため、リール本体へ電池を入れる必要はありません。
DCユニットから発生する独特の電子音と、キャスト後半までルアーが伸びていく感覚は、当時のアングラーに大きな衝撃を与えました。
8つのブレーキモードを搭載
06アンタレスDCには、ルアーの特性やキャスト状況に合わせて選択できる8つのブレーキモードが用意されています。
- ロングディスタンスモード
- マルチモード
- アキュラシーモード
- ウインドモード
それぞれのモードには細かな設定が用意されており、遠投、近距離の正確なキャスト、向かい風など、状況に合わせた使い分けが可能です。
現在のDCブレーキと比べると調整方法や制御特性には古さがありますが、当時としては非常に高度なブレーキシステムでした。
DC7は高速回収に対応
06アンタレスDC7は、ギア比7.0、最大巻上長79cmのハイギアモデルです。
ノーマルギアモデルの最大巻上長65cmに対し、ラインスラックやルアーを素早く回収できます。
トップウォーター、ジャークベイト、ジグ、テキサスリグなど、ルアー操作後に余分なラインを素早く巻き取りたい釣りに向いています。
2007年には、42mmのロングハンドルを搭載したDC7-LVも追加されました。
通常のDC7よりもハンドルへ力を掛けやすく、高いギア比でもパワフルに巻き上げられる仕様です。
06アンタレスDCを中古で購入するときの注意点
06アンタレスDCは電子制御部品を搭載しているため、通常のベイトリール以上に状態確認が重要です。
中古品を購入するときは、スプールを回転させた際にDC音が正常に鳴るか、ブレーキが作動しているかを確認しましょう。
DCユニットが故障した場合、古いモデルでは純正部品を確保できない可能性があります。
実釣用として購入する場合は、価格だけで選ばず、整備状態の良い個体を慎重に選びましょう。
12アンタレス
2012年に発売された、12アンタレスシリーズのスペック表です。
出典:ナチュラム公式
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12アンタレス | 5.6 | 5 | 225 | 37mm/22mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 65 | 42 | 10/1 | 57,800円 |
| 12アンタレスHG | 7.4 | 5 | 225 | 37mm/22mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 86 | 42 | 10/1 | 57,800円 |
遠投性能と巻き心地を追求した名機
12アンタレスは、アンタレスらしい遠投性能と、滑らかな巻き心地を高いレベルで両立したモデルです。
37mm径・22mm幅の大径スプールを搭載し、バイブレーション、クランクベイト、スピナーベイトなど、中量級以上のルアーを広範囲へ遠投する釣りを得意とします。
現在では後継モデルが複数登場していますが、12アンタレスならではのキャストフィールと重厚な巻き心地を好むアングラーは少なくありません。
マイクロモジュールギアを搭載
12アンタレスの大きな特徴が、細かな歯を高密度で噛み合わせるマイクロモジュールギアの採用です。
ギア同士が滑らかに噛み合うことで、回転時の振動を抑え、密度の高い滑らかな巻き心地を実現しています。
ルアーを一定速度で巻くクランクベイトやスピナーベイトでは、ルアーの振動や水流の変化を感じ取りやすく、巻物用リールとして高く評価されました。
大径スプールによる後半の伸び
37mm径スプールは、回転が上がった後の失速が少なく、キャスト後半まで伸びる遠投性能が特徴です。
軽量ルアーの近距離キャストよりも、空気抵抗の少ない中量級ルアーをしっかり振り抜く釣りで性能を発揮します。
琵琶湖のおかっぱりや広いフラットなど、飛距離が釣果につながりやすいフィールドでは、現在でも魅力のあるモデルです。
ノーマルギアとHGの選び方
ノーマルギアはギア比5.6、最大巻上長65cm。巻き抵抗のあるクランクベイトやスピナーベイトを、ゆっくり一定速度で巻きたい場合に向いています。
HGはギア比7.4、最大巻上長86cm。ルアーの回収速度を高めたい場合や、トップウォーター、ジグ、ワームなどを操作する釣りに適しています。
巻物を中心に使うならノーマルギア、巻物から操作系ルアーまで幅広く使うならHGが選びやすいでしょう。
12アンタレスを中古で購入するときの注意点
12アンタレスは中古市場でも人気がありますが、発売から年月が経過しているため、内部パーツの摩耗には注意が必要です。
特にマイクロモジュールギアは、使用状況やメンテナンス状態によって巻き感に差が出やすいため、ハンドルを回した際のゴリ感や異音を確認しましょう。
スプールエッジの傷、クラッチ、レベルワインダー、ドラグの状態も確認し、可能であれば整備履歴が分かる個体を選ぶと安心です。
16アンタレスDC
2016年に発売された、16アンタレスDCシリーズのスペック表です。
出典:Amazon
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 16アンタレスDC | 5.6 | 5 | 220 | 37mm/22mm | 12-130 14-110 16-100 | 65 | 42 | 10/1 | 76,000円 |
| 16アンタレスDC HG | 7.4 | 5 | 220 | 37mm/22mm | 12-130 14-110 16-100 | 86 | 42 | 10/1 | 76,000円 |
06アンタレスDCから10年ぶりのフルモデルチェンジ
16アンタレスDCは、初代06アンタレスDCから約10年ぶりに刷新された2代目アンタレスDCです。
従来モデルの遠投性能を受け継ぎながら、スプール、DCブレーキ、ボディ剛性、巻き心地などを現代的な性能へ進化させています。
自重は220gまで軽量化されており、06アンタレスDCよりも取り回しやすくなりました。
マグナムライトスプールを搭載
16アンタレスDCには、スプール側面の肉厚を見直して低慣性化したマグナムライトスプールが採用されています。
スプールの立ち上がりが軽くなったことで、遠投だけでなく、近距離のアキュラシーキャストや低弾道キャストにも対応しやすくなりました。
37mm径スプールによる後半の伸びを維持しながら、キャスト初期のレスポンスを改善している点が特徴です。
4×8DCブレーキを採用
ブレーキシステムには、4つの内部モードと8段階の外部ダイヤルを組み合わせて調整する4×8DCが採用されています。
- F:フロロカーボンライン向け
- PE:PEライン向け
- NM:ナイロンライン向け
- X:飛距離を重視したエクストリームロングキャスト向け
使用するラインやルアーに合わせて内部モードを選び、外部ダイヤルでブレーキ力を細かく調整できます。
特にXモードは、空気抵抗が少なく飛行姿勢の安定したルアーを遠投する場面で高い飛距離を狙える設定です。
マイクロモジュールギアとHAGANEボディを採用
16アンタレスDCには、マイクロモジュールギアとHAGANEボディも採用されています。
高剛性ボディによって負荷が掛かった際の歪みを抑え、ギアの噛み合わせを安定させることで、滑らかで力強い巻き上げを実現します。
スプール軸をベアリングで支持するサイレントチューンも搭載されており、高速回転時のブレや振動を抑えています。
ノーマルギアとHGの選び方
ノーマルギアはギア比5.6、最大巻上長65cm。クランクベイトやスピナーベイトなど、巻き抵抗のあるルアーを一定速度で巻く釣りに向いています。
HGはギア比7.4、最大巻上長86cm。トップウォーター、ジャークベイト、ジグ、高比重ワームなど、ライン回収速度を重視する釣りに適しています。
幅広いルアーへ対応する汎用性を重視するならHGが選びやすいでしょう。
16アンタレスDCを中古で購入するときの注意点
16アンタレスDCは旧型DCの中では比較的新しく、現在でも実釣で使いやすいモデルです。
中古品を購入する場合は、DC音とブレーキの動作、スプール回転、クラッチ、ハンドルの巻き感を確認しましょう。
Xモードを多用していた個体や遠投で酷使された個体では、スプールベアリングや駆動部が消耗している可能性もあります。
海水使用歴がある場合は、内部の塩分や腐食にも注意が必要です。
18アンタレスDC MD
2018年に発売された、初代アンタレスDC MDシリーズのスペック表です。
出典:SHIMANO シマノ公式サイト
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 18アンタレスDC MD XG | 7.8 | 6 | 235 | 38mm/22mm | 12-165 14-145 16-120 20-100 | 93 | 45 | 10/1 | 76,000円 |
モンスターフィッシュを想定したDCモデル
18アンタレスDC MDは、ビッグベイトやジャイアントベイト、大型魚とのファイトを想定して設計されたストロングゲーム向けモデルです。
MDは「モンスタードライブ」を意味し、バスフィッシングだけでなく、シーバス、アカメ、怪魚など、世界各地の大型魚を狙う釣りにも対応します。
アンタレスDCシリーズとして初めて海水使用へ本格対応したモデルとして、ソルトアングラーからも高い人気を集めました。
38mm径の深溝スプールを搭載
スプールは38mm径・22mm幅で、20lbラインを100m巻けるラインキャパシティを備えています。
太いナイロンラインやフロロカーボンラインを使用するビッグベイトゲームに対応しながら、重量級ルアーの遠投性能も高めています。
一般的な中量級ルアーを扱う場合はスプールが重く感じられることがありますが、2oz以上のルアーをしっかり振り抜く釣りでは高い性能を発揮します。
4×8DC MDチューンを採用
ブレーキシステムには、重量級ルアーとPEラインへ対応する4×8DC MDチューンが採用されています。
空気抵抗の大きいビッグベイトやジャイアントベイトを強く振り抜いた際も、急激なスプール回転を制御し、バックラッシュを抑えます。
外部ダイヤルは8段階で調整でき、ルアー重量や風の強さに合わせた細かなセッティングが可能です。
PEライン専用のブレーキ設定も用意されており、ソルトウォーターゲームでの使用にも対応します。
シリーズ初のXGとパワーハンドルを搭載
18アンタレスDC MDは、ギア比7.8、最大巻上長93cmのXG仕様です。
ビッグベイトのジャーク後に発生するラインスラックや、遠投したルアーを素早く回収できます。
ハンドル長は45mmで、大型のパワーグリップノブも搭載。高いギア比でありながら、しっかりと握り込んで力強く巻き上げられます。
最大ドラグ力も6kgまで強化されており、大型魚とのファイトでも主導権を握りやすい仕様です。
18アンタレスDC MDがおすすめの釣り
- ビッグベイト・ジャイアントベイト
- 大型スイムベイト
- 大型トップウォーター
- シーバス・アカメ
- 太いラインを使用する怪魚ゲーム
通常サイズのクランクベイトやワームを中心に使う場合はオーバースペックになりやすいため、使用するルアー重量とラインの太さを考えて選びましょう。
23アンタレスDC MDとの違い
後継機となる23アンタレスDC MDでは、MGLスプールⅢや新しいDC制御が採用され、キャスト初期の立ち上がりや巻き上げ性能が向上しています。
一方、18アンタレスDC MDも重量級ルアーの遠投性能とラインキャパシティは十分に高く、中古価格を抑えてDC MDを導入したい方にとって魅力的な選択肢です。
中古で購入するときは、DCブレーキの動作、スプール回転、海水使用歴、内部の腐食などを確認しましょう。
19アンタレス
2019年に発売された、19アンタレスシリーズのスペック表です。
出典:SHIMANO シマノ公式サイト
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 19アンタレス | 6.2 | 5 | 220 | 34mm/19mm | 12-100 14-90 16-80 20-65 | 66 | 42 | 10/1 | 58,000円 |
| 19アンタレスHG | 7.4 | 5 | 220 | 34mm/19mm | 12-100 14-90 16-80 20-65 | 79 | 42 | 10/1 | 58,000円 |
従来の遠投特化型とは異なるバーサタイルモデル
19アンタレスは、12アンタレスまでの大径スプールを搭載した遠投特化型とは異なり、軽快なスプールレスポンスと実釣での扱いやすさを重視したモデルです。
スプール径は12アンタレスの37mmから34mmへ小径化され、スプール幅も22mmから19mmへ変更されました。
これによりスプールの立ち上がりが軽くなり、遠投だけでなく、近距離のピンスポットキャスト、低弾道キャスト、ピッチングにも対応しやすくなっています。
歴代モデルで比較すると、遠投性能だけを追求するのではなく、3/8oz前後のルアーを快適に扱うことを重視したアンタレスARに近い性格です。
34mm径MGLスプールⅢを搭載
19アンタレスには、34mm径・19mm幅のMGLスプールⅢが搭載されています。
スプール側面の肉厚を薄くすることで低慣性化されており、少ない力でも素早く回転が立ち上がります。
中量級ルアーの遠投性能だけでなく、ショートキャストやサイドキャストでのレスポンスにも優れ、ボート・おかっぱりを問わず幅広い状況で使いやすいスプールです。
アンタレスシリーズとしては比較的軽いルアーも扱いやすく、クランクベイト、ジャークベイト、トップウォーター、スピナーベイト、ワームなどを1台で幅広く使用できます。
パーミングしやすいコンパクトボディ
19アンタレスではボディがコンパクト化され、従来モデルよりも手の中へ収まりやすくなりました。
自重は220gで、12アンタレスより5g軽量化。重量だけの差は小さいものの、重心やボディ形状の見直しによって、実際にロッドへ装着した際の取り回しが改善されています。
キャスト回数の多い巻物ゲームや、ロッドワークを多用するジャークベイト、トップウォーターにも使いやすい設計です。
SVSインフィニティを搭載
ブレーキシステムには、遠心ブレーキのSVSインフィニティを採用しています。
内部のブレーキシューと外部ダイヤルを組み合わせることで、ルアー重量、ライン、風の強さに合わせてブレーキ力を調整できます。
DCブレーキのような電子制御はありませんが、自分のキャスト方法に合わせて設定を追い込めることや、キャスト後半の自然な伸びを感じやすい点が特徴です。
ノーマルギアとHGの選び方
ノーマルギアはギア比6.2、最大巻上長66cm。クランクベイトやスピナーベイトなど、一定速度で巻くルアーに向いています。
HGはギア比7.4、最大巻上長79cm。巻物からトップウォーター、ジャークベイト、ジグ、ワームまで幅広く対応しやすい仕様です。
巻き抵抗のあるルアーを中心に使うならノーマルギア、1台で幅広い釣りに使うならHGが選びやすいでしょう。
25アンタレスとの違い
後継となる25アンタレスは37mm径・21mm幅のMGLスプールⅣを搭載し、中量級以上のルアーを遠投する性能が強化されています。
一方、19アンタレスは34mm径スプールによる軽い立ち上がりが特徴で、近距離から中距離のキャストや、比較的軽いルアーを含めてバーサタイルに使いやすいモデルです。
軽快なキャストレスポンスを重視するなら19アンタレス、遠投性能と最新の巻き上げ機構を重視するなら25アンタレスが向いています。
19アンタレスを中古で購入するときの注意点
19アンタレスは中古市場でも人気が高く、実釣用として選びやすいモデルです。
購入時は、ハンドル回転時のゴリ感、スプール回転、クラッチ、レベルワインダー、ブレーキダイヤルの動作を確認しましょう。
鏡面仕上げのボディは細かな傷が目立ちやすいため、外観を重視する場合は商品画像も確認してください。
21アンタレスDC
2021年に発売された、21アンタレスDCシリーズのスペック表です。
出典:SHIMANO シマノ公式サイト
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 21アンタレスDC | 5.6 | 5 | 220 | 37mm/19mm | 12-130 14-110 16-100 20-80 | 65 | 42 | 11/1 | 77,000円 |
| 21アンタレスDC HG | 7.4 | 5 | 220 | 37mm/19mm | 12-130 14-110 16-100 20-80 | 86 | 42 | 11/1 | 77,000円 |
| 21アンタレスDC XG | 7.8 | 5 | 225 | 37mm/19mm | 12-130 14-110 16-100 20-80 | 91 | 45 | 11/1 | 77,000円 |
37mm径MGLスプールⅢとDCブレーキを搭載
21アンタレスDCは、アンタレスらしい遠投性能とDCブレーキによる安定感を高いレベルで両立したモデルです。
37mm径・19mm幅のMGLスプールⅢを搭載し、大径スプールによるキャスト後半の伸びと、低慣性化による立ち上がりの良さを両立しています。
空気抵抗の少ないバイブレーションやメタルバイブだけでなく、クランクベイト、スピナーベイト、ジャークベイト、スイムベイトなど幅広いルアーに対応します。
4×8DCで細かなブレーキ調整が可能
ブレーキシステムには、内部の4モードと外部ダイヤル8段階を組み合わせる4×8DCが採用されています。
ラインの種類やルアーの特性に合わせて内部モードを選択し、風やキャスト方法に応じて外部ダイヤルを調整できます。
向かい風や横風でもスプール回転を安定させやすく、遠心ブレーキモデルよりもバックラッシュを抑えたキャストを行いやすい点が特徴です。
なお、21アンタレスDCのブレーキはI-DC5ではなく、アンタレス用にチューニングされた4×8DCです。
サイレントチューンとS3Dスプールを採用
スプールの高速回転を支えるため、ベアリング支持部の剛性を高めるサイレントチューンを採用しています。
スプールの振動を抑えるS3Dスプールとの組み合わせにより、高回転時のブレやノイズを軽減し、安定したキャストフィールを実現しています。
シリーズ初の通常アンタレスDC XG
21アンタレスDCには、ノーマルギア、HGに加えてXGが用意されています。
モンスタードライブシリーズを除くアンタレスDCとしては、初めてXGが設定された世代です。
XGはギア比7.8、最大巻上長91cm、45mmハンドルを搭載。高比重ワーム、フロッグ、ジグ、トップウォーター、ビッグベイトの操作など、ラインスラックを素早く回収したい釣りに向いています。
ノーマルギア・HG・XGの選び方
ノーマルギアはギア比5.6、最大巻上長65cm。クランクベイトや巻き抵抗の強いルアーを、一定速度で巻き続けたい場合に向いています。
HGはギア比7.4、最大巻上長86cm。巻物から操作系ルアーまで幅広く対応しやすい、汎用性の高い仕様です。
XGはギア比7.8、最大巻上長91cm。高比重ワーム、フロッグ、ジグ、トップウォーターなど、ライン回収速度を重視する釣りに適しています。
19アンタレスとの違い
19アンタレスは34mm径の遠心ブレーキモデルで、軽い立ち上がりと近距離から中距離での扱いやすさに優れています。
21アンタレスDCは37mm径スプールとDCブレーキを搭載し、中量級以上のルアーを安定して遠投する性能を重視したモデルです。
軽快なキャストレスポンスや自分でブレーキを追い込みたい場合は19アンタレス、風の影響を抑えて安定した遠投を行いたい場合は21アンタレスDCが向いています。
21アンタレスDCを中古で購入するときの注意点
中古品を購入するときは、DC音とブレーキの動作、スプール回転、クラッチ、ハンドルの巻き感を確認しましょう。
遠投で使用されることが多いモデルのため、スプールベアリングやギアへ負荷が蓄積している可能性もあります。
ソルトウォーターで使用されていた個体は、内部の腐食やベアリングの状態にも注意してください。
23アンタレスDC MD
2023年に発売された、23アンタレスDC MDシリーズのスペック表です。
出典:SHIMANO シマノ公式サイト
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 発売当時価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 23アンタレスDC MD HG | 7.4 | 6 | 235 | 38mm/21mm | 12-165 14-145 16-120 20-100 | 88 | 45 | 11/1 | 84,100円 |
| 23アンタレスDC MD XG | 7.8 | 6 | 235 | 38mm/21mm | 12-165 14-145 16-120 20-100 | 93 | 45 | 11/1 | 84,100円 |
大型ルアーとモンスターフィッシュに対応
23アンタレスDC MDは、ビッグベイト、ジャイアントベイト、大型魚とのファイトを想定した、アンタレスのモンスタードライブ仕様です。
フレッシュウォーターだけでなくソルトウォーターにも対応し、大型バス、シーバス、アカメ、怪魚など、太いラインを使って大型魚を狙う釣りに適しています。
最大ドラグ力は6kg。45mmハンドルと大型のハンドルノブを搭載し、重量級ルアーの回収や大型魚とのファイトでも力を込めて巻き上げられます。
38mm径MGLスプールⅢを搭載
23アンタレスDC MDには、38mm径・21mm幅のMGLスプールⅢが搭載されています。
18アンタレスDC MDよりスプール幅を1mm狭くしながら、必要なラインキャパシティを維持。低慣性化によって、重量級ルアーだけでなく、比較的軽いルアーでもスプールが立ち上がりやすくなりました。
20lbラインを100m巻けるため、太いフロロカーボンラインやナイロンラインを使うビッグベイトゲームにも対応します。
4×8DC MD TUNEで太糸・PEラインに対応
ブレーキシステムには、重量級ルアーと太いラインに合わせて専用制御された4×8DC MD TUNEを搭載しています。
空気抵抗の大きいビッグベイトをフルキャストした際も、急激なスプール回転を制御し、バックラッシュを抑えます。
PEライン向けのモードも用意されており、ソルトウォーターで大型魚を狙う釣りにも対応しやすいブレーキシステムです。
ドライブギア軸支持ベアリングを追加
23アンタレスDC MDでは、ドライブギア軸の支持部にベアリングが追加されています。
強い負荷が掛かった状態でもドライブギアの姿勢を安定させやすく、滑らかで力強い巻き上げを実現します。
ビッグベイトの巻き抵抗や大型魚の引きによって負荷が掛かった場面でも、ハンドルを回し続けやすい構造です。
HGとXGの選び方
HGはギア比7.4、最大巻上長88cm。大型クランク、スイムベイト、ビッグベイトなどを巻く釣りと、ルアー操作のバランスに優れています。
XGはギア比7.8、最大巻上長93cm。ビッグベイトのリーリングジャーク、大型トップウォーター、テンポの速いソルトゲームなどに向いています。
巻き上げの軽さを少しでも重視するならHG、ライン回収速度を重視するならXGが選びやすいでしょう。
18アンタレスDC MDとの違い
18アンタレスDC MDも38mm径スプールを搭載していますが、23モデルではMGLスプールⅢの採用によって立ち上がりが軽くなっています。
ドライブギア軸の支持構造も強化され、負荷が掛かった際の巻き上げ性能も向上しました。
中古価格を抑えたい場合は18アンタレスDC MD、キャストレスポンスと巻き上げ性能を重視するなら23アンタレスDC MDがおすすめです。
25アンタレス
2025年に発売された、25アンタレスシリーズのスペック表です。
出典:25アンタレス|SHIMANO公式サイト
| 製品名 | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 自重 (g) | スプール 径/幅 | ナイロン糸巻量 (lb-m) | 最大巻上長 (cm) | ハンドル長 (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 本体価格 (税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 25アンタレス100MG 25アンタレス101MG | 5.6 | 5 | 210 | 37mm/21mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 65 | 42 | 11/1 | 68,500円 |
| 25アンタレス100HG 25アンタレス101HG | 7.4 | 5 | 215 | 37mm/21mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 86 | 42 | 11/1 | 68,500円 |
| 25アンタレス100XG 25アンタレス101XG | 7.8 | 5 | 215 | 37mm/21mm | 12-120 14-100 16-85 20-70 | 91 | 45 | 11/1 | 68,500円 |
19アンタレスから6年ぶりにフルモデルチェンジ
25アンタレスは、遠心ブレーキモデルとして19アンタレスから6年ぶりにフルモデルチェンジした最新世代です。
19アンタレスの34mm径スプールから37mm径スプールへ変更され、アンタレス本来の強みである中量級以上のルアーを遠くへ飛ばす性能が強化されました。
遠投性能だけでなく、巻き心地、駆動部の安定感、耐久性まで見直されており、シマノの遠心ブレーキ式ベイトリールにおけるフラッグシップモデルとなっています。
37mm径MGLスプールⅣを搭載
25アンタレス最大の特徴が、37mm径・21mm幅のMGLスプールⅣです。
スプール形状に逆テーパーを採用し、ラインをバランスよく巻き取りやすい設計となっています。
糸巻き形状の偏りによって発生する回転時のブレを抑え、キャスト後半まで失速しにくい伸びのある飛距離を引き出します。
37mm径の大径スプールでありながら、低慣性化によって立ち上がりも確保され、中量級から重量級ルアーまで幅広く対応します。
ベイトリール用サイレントドライブを採用
25アンタレスには、駆動関連部品の微細なガタや隙間を抑えるサイレントドライブが採用されています。
ハンドルを回した際のノイズや振動を低減し、アンタレスらしい滑らかで密度の高い回転フィールを実現します。
巻物を一定速度で引く場面では、リールから伝わる不要な振動が少なく、ルアーの振動や水流の変化を感じ取りやすくなります。
ドライブギア軸を3個のベアリングで支持
25アンタレスでは、ドライブギア軸を3個のベアリングで支持する構造が採用されています。
負荷が掛かった際のドライブギアの傾きやブレを抑え、ギアの噛み合わせを安定させることで、滑らかで力強い巻き上げを可能にします。
大型クランク、スピナーベイト、スイムベイトなど、巻き抵抗の強いルアーを使用する場面で効果を発揮します。
SVSインフィニティでキャストを細かく調整
ブレーキシステムにはSVSインフィニティを採用しています。
内部のブレーキシューと外部ダイヤルを組み合わせることで、ルアー重量、ライン、風の強さ、キャスト方法に合わせた調整が可能です。
電子制御のDCとは異なり、キャスト後半にブレーキが自然に抜けていく遠心ブレーキ特有の伸びを楽しめます。
MG・HG・XGの選び方
MGはギア比5.6、最大巻上長65cm。ディープクランク、マグナムクランク、大型スピナーベイトなど、巻き抵抗の強いルアーをゆっくり巻く釣りに向いています。
HGはギア比7.4、最大巻上長86cm。クランクベイト、スピナーベイト、チャターベイト、トップウォーターなどを幅広く扱いやすい仕様です。
XGはギア比7.8、最大巻上長91cm。ジグ、ワーム、フロッグ、ビッグベイトなど、ラインスラックを素早く回収したい釣りに適しています。
用途が決まっていない場合はHG、巻物専用ならMG、操作系ルアーや高比重ワームを中心に使うならXGが選びやすいでしょう。
19アンタレスとの主な違い
| 比較項目 | 19アンタレス | 25アンタレス |
|---|---|---|
| スプール | 34mm径・19mm幅 MGLスプールⅢ | 37mm径・21mm幅 MGLスプールⅣ |
| 得意なルアー | 軽量~中量級 | 中量級~重量級 |
| サイレントドライブ | 非搭載 | 搭載 |
| ドライブギア軸支持 | 従来構造 | 3BB支持 |
| ギア比 | ノーマル・HG | MG・HG・XG |
| キャラクター | 軽快でバーサタイル | 遠投・巻き上げ性能重視 |
19アンタレスと25アンタレスは、単純な新旧関係だけでなく、得意とするルアー重量やキャスト距離にも違いがあります。
軽い立ち上がりや近距離のキャスト性能を重視するなら19アンタレス、中量級以上のルアーの遠投と最新の巻き心地を求めるなら25アンタレスがおすすめです。
25アンタレスがおすすめの釣り
- クランクベイト・バイブレーションの遠投
- スピナーベイト・チャターベイト
- スイムベイト・中型ビッグベイト
- 高比重ワーム・フリーリグ
- 広いフラットを遠投で探るおかっぱり
5g以下の軽量ルアーを中心に使う場合はオーバースペックになりやすいため、アルデバランやメタニウムなども含めて検討しましょう。
歴代アンタレスのおすすめモデル
歴代アンタレスには、遠心ブレーキを搭載した通常モデル、電子制御ブレーキを採用したDCモデル、ビッグベイトや大型魚に対応するDC MDなど、さまざまなモデルがあります。
すべてのモデルが高性能ですが、使用するルアーの重量、必要なラインキャパシティ、求めるキャスト性能によって最適な機種は異なります。
ここでは、使用目的別におすすめの歴代アンタレスを紹介します。
現行最高峰の遠心ブレーキモデル:25アンタレス
現行の遠心ブレーキモデルから選ぶなら、25アンタレスが最有力候補です。
37mm径・21mm幅のMGLスプールⅣを搭載し、中量級から重量級ルアーの遠投性能に優れています。
サイレントドライブやドライブギア軸3BB支持も採用され、アンタレスらしい滑らかな巻き心地と、負荷が掛かった際の安定した巻き上げを実現しています。
バイブレーション、クランクベイト、スピナーベイト、チャターベイト、スイムベイト、高比重ワームなどを、広い範囲へキャストして使いたい方におすすめです。
DCの安定感と遠投性能を求める:21アンタレスDC
DCブレーキによるキャストの安定感と、アンタレスらしい遠投性能を両立したい場合は21アンタレスDCがおすすめです。
37mm径・19mm幅のMGLスプールⅢと4×8DCを組み合わせ、風の影響を受ける場面でもバックラッシュを抑えながら遠投しやすいモデルです。
クランクベイトやバイブレーションだけでなく、ジャークベイト、トップウォーター、高比重ワーム、スイムベイトなど幅広いルアーへ対応します。
遠心ブレーキの細かなセッティングが苦手な方や、向かい風でも安定してキャストしたい方に向いています。
ビッグベイト・大型魚狙い:23アンタレスDC MD
ビッグベイト、ジャイアントベイト、大型スイムベイトを中心に使うなら、23アンタレスDC MDがおすすめです。
38mm径・21mm幅のMGLスプールⅢを搭載し、20lbラインを100m巻けるラインキャパシティを備えています。
太いナイロンラインやフロロカーボンラインだけでなく、PEラインを使用するソルトウォーターゲームにも対応しやすいモデルです。
大型バス、シーバス、アカメ、怪魚など、太いラインを使って大型魚を狙う釣りでは、通常のアンタレスよりもDC MDの強さが生きます。
軽快なバーサタイル性能を重視:19アンタレス
近距離から中距離のキャストを中心に、さまざまなルアーを1台で扱いたい場合は19アンタレスがおすすめです。
34mm径・19mm幅のMGLスプールⅢを搭載し、歴代アンタレスの中でもスプールの立ち上がりが軽いモデルです。
小型から中型のクランクベイト、ジャークベイト、トップウォーター、スピナーベイト、ワームなどをテンポよくキャストできます。
25アンタレスほど中量級以上の遠投へ特化せず、実釣での軽快さや近距離のキャストレスポンスを重視する方に向いています。
中古で巻き物用を探す:12アンタレス
中古で価格を抑えながら、アンタレスらしい遠投性能と巻き心地を楽しみたい場合は12アンタレスが有力な選択肢です。
37mm径・22mm幅のスプールとマイクロモジュールギアを搭載し、中量級ルアーの遠投や巻き物に適しています。
クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーションを広範囲にキャストし、一定速度で巻く釣りとの相性が良いモデルです。
ただし、発売から年月が経過しているため、ギアやベアリング、クラッチなどの状態を確認して購入しましょう。
旧型DCを中古で選ぶ:16アンタレスDC
現行DCより価格を抑えながら、アンタレスDCの遠投性能を楽しみたい場合は16アンタレスDCも選択肢になります。
37mm径のマグナムライトスプールと4×8DCを搭載し、中量級以上のルアーを安定して遠投できます。
一方で、DCユニットを搭載した旧型モデルのため、購入時には電子音だけでなく、実際にブレーキが作動しているかも確認する必要があります。
故障時に純正部品を確保できない可能性もあるため、実釣用として購入するなら状態の良い個体を選びましょう。
歴代アンタレス主要モデル比較表
歴代アンタレスの中でも人気の高い主要モデルを、ブレーキ方式や得意なルアーで比較しました。
| モデル | ブレーキ | スプール | 得意なルアー | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 12アンタレス | 遠心 | 37mm/22mm | 中量級ルアー・巻物 | 重厚な巻き心地と遠投性能 |
| 16アンタレスDC | 4×8DC | 37mm/22mm | 中量級ルアー・遠投 | 旧型DCの中でも高い遠投性能 |
| 18アンタレスDC MD | 4×8DC MD | 38mm/22mm | ビッグベイト・重量級ルアー | 太糸と大型魚へ対応 |
| 19アンタレス | SVSインフィニティ | 34mm/19mm | 軽量~中量級ルアー | 立ち上がりが軽くバーサタイル |
| 21アンタレスDC | 4×8DC | 37mm/19mm | 中量級~重量級ルアー | 飛距離とキャスト安定性を両立 |
| 23アンタレスDC MD | 4×8DC MD TUNE | 38mm/21mm | ビッグベイト・大型魚 | MGLスプールⅢ搭載のMDモデル |
| 25アンタレス | SVSインフィニティ | 37mm/21mm | 中量級~重量級ルアー | MGLスプールⅣ搭載の最新モデル |
飛距離を重視するならどのアンタレスがおすすめ?
遠心ブレーキなら25アンタレス、DCブレーキによる安定した遠投を求めるなら21アンタレスDCがおすすめです。
25アンタレスは、37mm径MGLスプールⅣとSVSインフィニティによる、キャスト後半の自然な伸びが特徴です。
21アンタレスDCは、風の影響を受ける場面でもスプール回転を電子制御し、バックラッシュを抑えながら安定して遠投できます。
ビッグベイトや太いラインを使用する場合は、23アンタレスDC MDが適しています。
軽量ルアーを扱いやすいモデルは?
歴代アンタレスの中では、34mm径・19mm幅のMGLスプールⅢを搭載した19アンタレスが、比較的軽量なルアーを扱いやすいモデルです。
スプールの立ち上がりが軽く、近距離のキャストや低弾道キャストにも対応しやすくなっています。
ただし、アンタレスは基本的に中量級以上のルアーを得意とするシリーズです。
5g以下のルアーを中心に使う場合は、アルデバランBFSなどのベイトフィネス専用リールを選ぶ方が快適です。
巻き心地を重視するならどのモデル?
現行モデルから選ぶなら、サイレントドライブとドライブギア軸3BB支持を採用した25アンタレスがおすすめです。
中古モデルでは、マイクロモジュールギアを搭載した12アンタレスにも根強い人気があります。
ただし、中古リールの巻き心地は、使用頻度やメンテナンス状態によって大きく異なります。
同じ機種でもゴリ感やシャリ感が出ている個体があるため、可能であれば購入前に実物を確認しましょう。
アンタレスのギア比の選び方
歴代アンタレスには、ローギア、ミディアムギア、HG、XGなど、複数のギア比が存在します。
ギア比によってハンドル1回転あたりの巻上長が変わるため、使用するルアーと釣り方に合わせて選びましょう。
ローギア・MGがおすすめの釣り
ローギアやMGは、巻き抵抗の大きなルアーを軽い力で一定速度に巻き続けたい場合に向いています。
- ディープクランク
- マグナムクランク
- 大型スピナーベイト
- アラバマリグ
- 大型スイムベイトのスローリトリーブ
ハンドル1回転あたりの巻上長が短いため、必要以上にルアーを速く巻きにくく、一定速度を維持しやすい点も特徴です。
巻き抵抗の強いルアーを長時間使う場合は、HGやXGよりも手首への負担を抑えやすくなります。
HGがおすすめの釣り
HGは巻物から操作系ルアーまで対応しやすく、最も汎用性の高いギア比です。
- クランクベイト
- スピナーベイト
- チャターベイト
- ジャークベイト
- トップウォーター
- 高比重ワーム
ルアーの回収速度と巻き上げの軽さのバランスが良く、使用するルアーが決まっていない場合にも選びやすい仕様です。
1台のアンタレスを巻物からワーミングまで幅広く使いたい場合は、HGが有力候補となります。
XGがおすすめの釣り
XGは、ルアー操作後に発生するラインスラックを素早く回収したい釣りに向いています。
- フロッグ
- ラバージグ・テキサスリグ
- 高比重ノーシンカー
- トップウォーター
- ビッグベイトのリーリングジャーク
- テンポよく撃ち続けるカバーゲーム
魚を掛けた後にカバーから素早く引き離したい場面でも、ハイギアによる回収速度を生かせます。
ただし、巻き抵抗の強いルアーを長時間巻く場合は、MGやHGよりもハンドルが重く感じられることがあります。
アンタレスに関するよくある質問
歴代アンタレスで一番飛ぶモデルは?
飛距離はルアーの重量や形状、ライン、ロッド、風向き、キャスト技術によって変わるため、特定のモデルが必ず最も飛ぶとは言い切れません。
現行の遠心ブレーキモデルでは、37mm径MGLスプールⅣを搭載した25アンタレスが高い遠投性能を備えています。
DCブレーキによるキャストの安定性まで含めると、21アンタレスDCも遠投に適したモデルです。
ビッグベイトや太いラインを使用する場合は、38mm径スプールを搭載した23アンタレスDC MDの方が安定して飛距離を伸ばしやすいでしょう。
12アンタレスは今でも使える?
正常に整備されている個体であれば、12アンタレスは現在でも実釣で十分に使用できます。
37mm径スプールとマイクロモジュールギアを搭載しており、クランクベイトやスピナーベイトなどの巻物を中心に使う場合は今でも魅力があります。
ただし、発売から年月が経過しているため、ギアの摩耗、ベアリング、クラッチ、レベルワインダーの状態には注意が必要です。
純正部品の供給状況も確認し、長く使う場合はオーバーホールも検討しましょう。
19アンタレスと25アンタレスの違いは?
19アンタレスは34mm径・19mm幅のMGLスプールⅢを搭載し、軽快な立ち上がりとバーサタイル性能を重視したモデルです。
25アンタレスは37mm径・21mm幅のMGLスプールⅣを搭載し、中量級から重量級ルアーの遠投性能を強化しています。
比較的軽いルアーや近距離のキャストを重視するなら19アンタレス、中量級以上のルアーを遠投し、巻き心地や最新機構も重視するなら25アンタレスがおすすめです。
21アンタレスDCと23アンタレスDC MDの違いは?
21アンタレスDCは37mm径・19mm幅のスプールを搭載し、中量級から重量級まで幅広いルアーを扱える遠投モデルです。
23アンタレスDC MDは38mm径・21mm幅のスプールを搭載し、ビッグベイト、太糸、PEライン、大型魚への対応力を強化しています。
一般的なバスルアーを幅広く使うなら21アンタレスDC、ビッグベイトや大型魚を中心に狙うなら23アンタレスDC MDが適しています。
アンタレスは初心者でも使える?
アンタレスは初心者でも使用できますが、遠心ブレーキモデルでは、ルアー重量に合わせてブレーキやメカニカルブレーキを調整する必要があります。
バックラッシュを抑えながら安定してキャストしたい場合は、DCブレーキを搭載した21アンタレスDCが使いやすいでしょう。
ただし、アンタレスは高価なフラッグシップモデルです。
釣りを始めたばかりの場合は、メタニウム、バンタム、スコーピオンなども含めて検討することをおすすめします。
アンタレスは海でも使える?
ソルトウォーター対応と明記されているモデルであれば海でも使用できます。
特にアンタレスDC MDシリーズは、PEラインや大型魚を想定して設計されており、シーバス、アカメ、ロックフィッシュ、怪魚ゲームにも適しています。
海水で使用した後は、ドラグを締めた状態で弱い流水を使って表面の塩分を洗い流し、十分に乾燥させましょう。
高圧の水を直接当てたり、リールを水中へ浸けたりすると、内部へ水が侵入する可能性があるため避けてください。
中古アンタレスを購入するときの注意点は?
中古アンタレスを購入する際は、次の箇所を確認しましょう。
- ハンドル回転時のゴリ感・シャリ感
- スプールの回転とエッジの傷
- クラッチの切れと戻り
- レベルワインダーの動作
- ドラグの滑り出し
- ブレーキダイヤルの動作
- DCモデルは電子音とブレーキ制御
- ソルトウォーターでの使用歴
- オーバーホールや修理の履歴
旧型モデルでは純正部品の供給が終了している可能性があります。
安さだけで判断せず、実釣で長く使う場合は整備状態の良い個体を選びましょう。
まとめ
アンタレスは、1998年に初代モデルが登場して以来、シマノ最高峰のベイトリールとして進化を続けてきました。
初代アンタレスや12アンタレスは、大径スプールによる高い遠投性能と、重厚で滑らかな巻き心地を備えた名機として現在も人気があります。
19アンタレスでは34mm径MGLスプールⅢによって軽快なキャスト性能とバーサタイル性が強化され、21アンタレスDCでは37mm径スプールとDCブレーキによる安定した遠投性能が追求されました。
23アンタレスDC MDは、ビッグベイト、太いライン、PEライン、大型魚への対応力を高めたモンスタードライブ仕様です。
そして最新の25アンタレスでは、37mm径MGLスプールⅣ、サイレントドライブ、ドライブギア軸3BB支持を採用し、遠投性能と巻き心地がさらに進化しています。
歴代アンタレスを選ぶ際は、単純に新しいモデルを選ぶのではなく、使用するルアーの重量、ラインの太さ、必要な飛距離、ブレーキシステム、ギア比を比較することが重要です。
- 現行最高峰の遠心ブレーキモデル:25アンタレス
- DCの安定感と遠投性能:21アンタレスDC
- ビッグベイト・大型魚:23アンタレスDC MD
- 軽快なバーサタイル性能:19アンタレス
- 中古で巻き心地と遠投性能を重視:12アンタレス
自分の釣り方に合ったモデルを選び、アンタレスならではの飛距離、剛性感、滑らかな巻き心地を体感してみてください。
新しいアンタレスが追加された際には、本記事も随時更新していきます。歴代モデルのスペックや違いを確認する際に、ぜひ本ページをご活用ください。


















